プロジェクトの概要
Magical Tripは“Travel deeper with a Local Guide” をコンセプトに、訪日外国人旅行者(主に欧米圏)へ向けて「その土地の人間や文化と深く関わる、唯一無二のローカル体験」を提供するサービスです。 現在は東京・大阪・京都・広島・新潟の主要都市で展開。最大の特徴は、ゲストとガイドの濃密な交流を促すため、参加人数を最大6名に限定した「スモールグループ・ツアー」というスタイルにあります。単なる観光地の巡回ではない、コミュニティの深部に触れる体験価値を強みとしています。
2017年より外部のデザイン・ブレーンとしてプロジェクトに参画。WebサイトのUI/UX改善による機能強化から、各種販促ツール、ツアーで使用するメニュー表の制作まで、サービスに関わるあらゆるタッチポイントのデザインを担当しています。ブランドコンセプトを体現し、ゲストの旅をより豊かに彩るためのコミュニケーション・デザインを継続的に提供しています。
WebポスターのA/B テスト
Magical Tripのプラットフォームでは、各ツアーが「Webポスター」形式のビジュアルで表示されます。ユーザーはこのポスターとタイトルを瞬時に読み取り、自分にふさわしいツアーかどうかを判断します。 私はデザイナーとして、まずこのWebポスターのクオリティ管理に着手しました。参画当初はエンジニアやコーダーがデザインを兼務していたこともあり、グラフィックの質に改善の余地がありました。順次デザインを更新していく中で、特に「写真のレイアウト」がCTRに大きな影響を及ぼしている可能性に着目し、仮説検証のためのA/Bテストを実施しました。

仮説
情報の選択と集中: 写真の枚数が多いからといって、必ずしもユーザーに内容が伝わりやすくなるわけではない。
視認性の最適化: Webポスターは比較的小さなサイズで表示され、その上にタイトルが重なる。そのため、背景となるビジュアルは「極めて見やすく、直感的に伝わるもの」である必要がある。
これらを改善することで、ユーザーの離脱を防ぎ、CTRを大幅に向上させることができると考えました

提案されたソリューション
仮説を立証するため、既存のレイアウト(複数写真のコラージュ)と、新しいレイアウト(情報の整理と視認性を重視した構成)による比較テストを行いました。
WebポスターのA/Bテスト結果
検証の結果、レイアウトA、C、およびE(※注:ポートフォリオ上の図版に対応)において、極めて高い効果が確認されました。 具体的には、写真をむやみに複数枚組み合わせるのではなく、「1枚、あるいは最大でも2枚に絞ってビジュアルを大きく見せる」構成が、ユーザーの興味を最も強く喚起することが明らかになりました。この知見に基づき、ツアーの特性に応じてこれら3つのパターンを定型レイアウトとして採用。プラットフォーム全体のWebポスターを順次リデザインしました。

【定量的インパクト】 この最適化によって、主要な指標において劇的な改善が見られました。
CTR:150%向上 直感的にツアーの魅力が伝わるビジュアルにより、詳細ページへの流入が大幅に増加。
CVR:120%改善 詳細ページへのスムーズな誘導がユーザーの期待値とマッチし、最終的な予約率も飛躍的に向上。
デザインのクオリティ管理とデータに基づく論理的な改善が、ビジネスの成長に直結することを証明する結果となりました。




その他のデザイン
旅館や省庁などに置くフライヤーなどの紙媒体のデザインも担当しています。
海外へのユーザーに対してのデザインは日本でよしとされるデザインのそれとは違います。国外のクライアントワークを通して得た経験から、訪日外国人の心を揺さぶり、また異なる文化で生活する彼らが使用するにあたって支障が出ることのないデザインを心がけています。
ソリューション
Magocal Tripはまだまだ成長期にあるサービスです。次のステージへと向け、まだブランディングやUI/UXといった改善点も多岐に渡ります。ユーザーの問題点をカバーするあらゆる種類の機能を追加する必要があると感じています。
Client
Magical Trip
Industry
Travel Agency
Project
UI, Flyer, Banner
Year
2017-2020
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